【「お客様の笑顔が嬉しい」「ぜひ、またやりたい!」と思えた社内実行委員会】

2023年11月16日(金)から18日(土)第10回となる「関の工場参観日」が開催されました。

遅ればせながら、そのご報告をさせていただきます。

〜「関の工場参観日2023」初めて感じた喜びと達成感で、大きな成長を遂げたメンバー〜

タイメック関の工場参観日2023

社内実行委員会メンバー

 

「イベントの社内実行委員会のメンバーに選出される…」

ちょっと面倒臭いな…と思うのが当たり前。けれど、終わった時に「やってみて、すごく楽しかった!」「お客様の笑顔がこんなにも嬉しいなんて!」と思えたら、準備段階の苦労も吹っ飛ぶ。今回はそんな体験をしました。

また、「来年の実行委員会のメンバーに入りたいです!」という言葉が出るほど、「委員会はめんどくさい」というイメージを払拭することができました。これもひとえに「自ら考えて、動く」が実践できたからです。

関わった全員が大きな成長を遂げることができました。

1.タイメックが初めて体験したこと

「関の工場参観日」は、今年で開催10回目。岐阜県関市が主催し、関の工場参観日実行委員会が企画・運営するものづくりのイベントです。今年は10年目の節目となる回ということもあってか、過去最高の50社が参加しました。

タイメックが参加するのは、今回で3回目。タイメックにとって過去2回とは大きく異なる点がありました。それは、「社内で実行委員会を組織し、社員主導で企画・運営を行った」ということです。

慣れないアイデア出しから始め、社内実行委員会のメンバー全員が社長プレゼンテーションを行いました。また目玉となる「モニュメント」の企画・製作、話し方・伝え方の勉強会への参加。せきてらす主催のトークイベント『工場夜話』への出演など。

 

動画1:工場夜話第19話「どうせやるんなら」

動画2:工場夜話第21話 工場見学&ワークショップ 見どころ3分PR(後半)関の工場参観日「参加企業」11社登場!

普段は工場で「ものづくり」に従事する社員にとって、これまであまり縁のない体験ばかりでした。
企画が決まってからは、業務の合間にCADで設計図を起こし、モニュメントとなる「螺旋階段」の製作、チラシの作成・配布、Instagramで動画を投稿、広報活動にも精を出すなど、全てが初体験でした。

タイメック関の工場参観日2023

螺旋階段

2.仕事だけれど楽しい!

こうして迎えた開催当日。

今回の開催は、2023年11月16日(金)から18日(土)。

開催初日の16日(金)9:00。「せきてらす」で行われたオープニングセレモニーには、社長が参加しました。セレモニー後には、あちこちで「初日は平日だから、お客さんの入りもそこまで多くはなさそうだよね〜」と話す声を聞いたといいます。

その言葉どおり、9時台のお客様はゼロ。「やっぱりかぁ〜」とほんの少しがっかりしつつ、「もしかして、このままゼロが続いたら…」という不安も、タイメックの社内実行委員メンバーの中に浮かびます。

ところがそんな思いを吹き飛ばすように、10時台からはお客様が続々と来場。それ以降は、文字通り「休む暇もなく」毎時お客様が!

他の会場も気になるけれど、初日から抜けるわけにもいかず。実行委員会のメンバーは、「こちらが落ち着いたら交代で他の会場に見学に行こう…」と、まずは、自社でのお客様対応にいそしんだのでした。

工場見学で、特に人気だったのは、ツアーの最後に配置された「螺旋階段」。未来へ続く階段をイメージして作られました。タイメックカラーのブルーが映えるかっこいいカラーリング。螺旋改題の滑り台を満面の笑みを浮かべて滑り降りて来られたのが印象的でした。

また、Instagramをフォローしてくださった方に、「タイメック」のロゴが入ったオリジナルチョコをプレゼント。こちらも大好評!

タイメック関の工場参観日2023

ロゴ入りオリジナルチョコ

普段お客様と直接触れ合うことが少ないので、目の前のお客様が笑顔になってくださる体験は、仕事だけれど本当に嬉しく、楽しいものでした。

3.家族の来訪と、大人気のワークショップ

こうして、初日・2日目と、他の会場に見学にいく余裕がないまま、最終日を迎えます。

最終日のみ開催される「ワークショップ」に参加するために、再度ご来場くださった、という方もありました。

通称「ブレーキ」という、金属板を曲げる機械を使ったワークショップと、溶接のワークショップ。どちらも大盛況。午後になってもお客様は増え続けます。他会場への視察どころか、説明要員が足りなくなるほど。

タイメック関の工場参観日2023

ワークショップで作ったスマホスタンド

実行委員会メンバー以外の社員も応援に駆けつけ、カメラマンや説明係、駐車場の誘導にと力を貸してくれました。みな、「お客さんの笑顔が嬉しい」と口にしていました。

土曜日ということもあり、社員の家族も来てくれました。

「お客様の笑顔が嬉しい」「(職場を)家族にも見てもらいたい!」 と思ってもらえたことが嬉しい。

棚橋社長の弾ける笑顔と、江崎実行委員長のドヤ顔が印象的でした。

タイメック関の工場参観日2023

社長も思わずパシャリ

4.受け入れられている、という驚きとカタチにできた喜び

タイメックで製作したものは、ほとんど企業様に納品します。

なので、「タイメックってどんな会社?」「何をやっているの?」ということを一般の方に知っていただける機会が少ないのが現状です。

今回のように工場見学を実施しても、お客様に来ていただけなければ、知っていただくことは難しいのです。

ところが今回はありがたいことに、3日間で120名を超えるお客様にお越しいただき、実際にお話をし、ワークショップを楽しんでいただき、笑顔を拝見することができました。

このことは私たちにとって本当に大きな喜びでした。

溶接チームの担当者は、「溶接に興味を持ってくれる人が、こんなにも多いなんて!」と、「溶接を楽しいと思ってくれる」ということを素直に喜ぶとともに、大きな驚きを感じていました。

社長も「地元の人たちがたくさん来てくれて、笑顔で楽しんでくれる様子を見てすごく嬉しかった。今後はもっと『地域貢献』を意識した活動を取り入れて行きたい」と話しています。

タイメック関の工場参観日2023

たくさんの方にご来場いただきました

5.新しい視点と成長〜“次”に向けて

今回のイベントでは、「目の前のお客様の笑顔」以外にも、それぞれが色々な気づきや発見、成果を得ることができました。

曲げのワークショップを担当したベテラン社員は、「若い人に仕事を教える際、これまでは何度説明してもうまく伝わらない、というはがゆさを感じていた。こちらが説明を工夫することで、今後は、新人社員にももっとわかりやすく伝えることができるかも」と、新しい視点の発見がありました。

また、溶接チームのメンバーは、「ずっと溶接をやってみたかった」と言ってもらえたことに驚いた、とのこと。DIY好きの人にもハードルが高い溶接。今後、夏休みなどを利用した「体験教室」への手応えを感じました。

ツアーのオープニングとなる「会社説明」パートを担当した社員は、せきてらす主催の「話し方勉強会」にも参加。説明資料は、人生で初めて使うという「パワーポイント」で作成しました。

前日に行ったリハーサルは、緊張でボロボロ。社長からフィードバックを受けて、自宅で懸命に練習した結果、見事に修正して本番を迎えました。初回は多少緊張もあったものの、回を追うごとに上達。お客様の目を見て、様子を確認しながらプレゼンできるまでに。たった一晩の大きな変化に、社長も目をみはりました。

今回メンバーにならなかった若手社員も、「(準備段階から)見ていて楽しそうで、羨ましかった。来年もしあるなら、(実行委員のメンバーに)入れて欲しい」とすでに先輩にアピールしています。

今回実行委員長を担った江崎は、自らのリーダーシップに磨きをかけ、他のメンバーもイベントの企画・運営のプロセス、そしてお客様にわかりやすく伝えるための方法がある、ということを学びました。

関の工場参観日を通じて、実行委員だけでなく、多くの社員が「お客様目線」でイベントを企画・運営、お客様対応をすることで大きな成長を遂げました。

「次は自分がリーダーに!」という自負をもって、すでに「次」を目指している社員もいます。また、「実行委員会に選ばれたい!」と思うような積極的な姿勢をもつ若手社員も現れました。

社員が実行委員会を組織して、自主的に企画・運営を行うという初めての試みは、お客様の笑顔と「また次もやりたい!」というモチベーションを産み、大成功を収めた、といえるでしょう。

上からの押し付けではなく、社員が自ら考え、行動することによって得た気づきはなにものにも代えることはできません。タイメックの社是のとおり、「どうせやるんなら」仕事も遊びも一生懸命、を体現する良い機会となりました。

今年の課題はしっかりと修正し、来年に活かし、次回はさらに上を目指して行きたいと考えています。

タイメック関の工場参観日2023

螺旋階段で全員集合